人材不足・・・

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先日の夜、牛丼店に行ってきた。その日は朝からめちゃくちゃ忙しくて、
昼・夜ごはん共にまともに食べれなかった。
クタクタになって帰路の途中にあるお店でパパッと牛丼を食べて、お腹を満たしてから帰って寝ようとふらっと店内に。


ところがお店に入ると、ネガティブな空気が店内に蔓延している・・・
(うわ~なんか雰囲気わる)
でもその時は何が原因だかわからなかった。


最近の飲食店あるあるだけど、店員は外人。見た目からすると東南アジアの方っぽい、かたことの日本語で接客している。
特に牛丼屋ってほんと外人多くない?


そしてその直後、ネガティブな空気の理由が分かった。
オーダーしてから料理が全然出てこないのだ。
見渡すと多くの人が不機嫌そうな顔で水飲んで待ってる。


なるほど。よく見ると広い店内にはスタッフが2人しかいない。
そのうちの一人は、片言の日本語を話す外人。ほぼ戦力になっていない。


そして決定的にきついのが、この牛丼店、店内で店員が調理をする仕組みになっている。それが他の牛丼屋との差別化で、実際それがウケていた時期はあったと思うけど、この人材不足の時代。これはきつい。
調理できるのが一人しかいないのに、一気にお客さんが入ってきた様子。
しかもお持ち帰りのオーダーも相当入っている感じ。


1人は厨房でテンパって料理しているが、もう1人はオドオドとしているだけ。
料理をダブルキャスト化できれば、一気に流れは良くなると思うけど、そのスキルを教えるのは大変。


そしてアルバイトするほうだって、料理もして、接客をするよりも、コンビニでレジ打ちだけやってるほうが楽だからそっちに人は流れる。


牛丼屋に求めるものはみんなは何?
僕はそんなにうまい牛丼を最初から期待していない。
それよりも、そこそこの味の牛丼をさっと食べて帰れること。


実際このお店15分経っても牛丼が出てこなかった。
ありえなくない?牛丼屋さんは早くてなんぼでしょ?
高級料理食べに来ているんじゃないんだからさ。
さすがに僕は待ちきれなくて、注文をキャンセルして返金してもらい、
(人生初経験。まさかまつやで、いや牛丼店でキャンセルするとは・・)
お店を出た。

それにしても、この人材不足ほんと深刻だと思う。飲食店はその代表格。
どんなに素晴らしいビジネスモデルも、それをやるスタッフがいなければ
機能しない。
誰でもできるサービスだと差別化にならないが、商品を複雑にすると
それができるスタッフが集まらない。もしくは育てるのに相当時間がかかる。


ぼくら経営者の経営手腕、人間力、魅力が問われる時代だね。
安く大量販売、というビジネスモデルが崩壊しつつある。


まずは今いるスタッフを大切にすること。
人がしっかりと定着する環境、仕組みを作ること。
ここからスタートだ。

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柳 慎太郎 足立区で創業50年をこえる老舗企業
ヤナギグループの代表取締役(3代目)
趣味はテニスとゴルフ