それって誰の仕事?

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今月は当社の決算月です。

この時期になれば、今期の見通しは大枠見えてきているので、最後までやりきるきことはもちろんですが、来期どのように動いていくのか計画を立てなくてはならない時期になります。

 

 

例年この時期は、私が一人で山(ホテル)に籠もり、一人で来期の計画・方針・5年計画を作っていました。

ヤナギグループは3社あるので、普通の3倍の量をこなさなくてはなりません。はっきり言ってめちゃくちゃ大変です、、、。

毎年9月は一番忙しい月となり、発表会を終えると、かなり疲労困憊という感じでした。

 

 

しかし、今期うちの会社のテーマは「自分の頭で考え、改善する」です。

今までは私が1人でやっていたものを、みんなにも一緒に考えてもらおうと思い、来期の数字の計画は幹部にも参加してもらいました。

一泊二日合宿形式で時間をしっかりとり、数字をみんなで作り上げました。

途中私のほうでアドバイスはしたものの、基本は幹部のみんなが作ったものを尊重して、数字の整合性がとれているかだけを最後にチェックしました。

 

 

結果は、今まで私が一人で作っていた時よりもはるかに短時間で、精度の高い計画ができたと思います。

そして幹部のみんなと話していて感じたことは、自分で作り上げた計画は今までのどの計画よりもやる気がでる計画になったのではないかと思います。

ここが一番大きかったですね。

 

 

やはり人間、やらされ仕事は面白くないものです。

自分の意志で選んだ仕事、計画のほうがやる気が出るし面白いですよね。

 

 

もちろん会社ですから、一人一人が自分のやりたいことだけやっていたら成り立ちません。

我慢してやる仕事も当然あります。

しかしなるべく、今後も仕事は決められた範囲の中でどんどん社員に任せていこうと思いました。そのほうが仕事は楽しいし、成果も出やすいからです。

 

 

<じゃあ最初からそうやればよかったじゃないか>、と感じるかもしれませんが、それは無理です。

何もない状態でいきなり自由にやっていいよ、と言われても、おそらく何をしていいかさっぱりわからないと思います。

 

 

コツコツと改善を繰り返し、仕組み、文化ができて初めて仕事を任せられるようになるわけです。

 

 

改革は社長のトップダウンから始まります。社員にはできません。

会社のレベルがあがってくれば徐々にボトムアップも取り入れていく。

これが正しい順番じゃないでしょうか。

 

 

トップダウンで進める部分とボトムアップを取り入れる部分を混同しないようにしましょう。

それって社員ではなくてあなたがやるべき仕事では?

それって本当に社長のあなたがやる必要がある仕事ですか?

 

 

きちんと頭の中で区別しましょうね。

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柳 慎太郎                足立区で創業60年をこえる老舗企業
カクシングループの代表取締役(3代目)
趣味はテニスとゴルフ