今、賞与を出していいのか

いよいよ暑さが本格的になってきましたね。
マスクを日常的にしながらの猛暑を迎えることになりますので、
熱中症対策もしながらこの夏を乗り切りましょう。
しっかり寝て、しっかり栄養のあるものを食べ、自分の体の免疫力を高めておく、
これを日ごろから実践していればコロナウィルス恐るるに足らず、です!!

 

 

さて、今回ヤナギグループ(YG)の夏の賞与を出すべきか出さないべきか、
出すとしてもいくらくらい出すのが妥当なのか、非常に悩みました。  
新型コロナウィルスの影響はYGも避けられませんでした。
一番業績に直撃したのは㈱ヤナギです。
まさかオートスタンドがこのような状況に陥るとは夢にも思いませんでした。
4月後半からタクシー会社が全休するという前代未聞の事態に。
タクシーが動かなければ当然スタンドのガス販売が出来るわけもなく、
4・5・6月ヤナギのオートスタンドは今までに経験したことがないような大幅な売上、利益の減少になりました。

 


緊急事態宣言が解除され人々の動きが出てきたので7月は徐々に売上が戻ってきましたが、
それでもコロナ前の60%くらいにしかなっていません。
来日する外国人が激減していますし、感染者の増加により飲み歩く人もまだまだ少ないですから、
しばらくはこのような状況で推移するのは覚悟しなくてはなりません。

 


国からの特別給付金、雇用調整助成金、緊急特別融資など使えるものは全て使い、
なんとか現金はかき集めました。
しかしこれはもらったわけではなく、当然返済していかなくてはいけないお金です。
そんな中での夏の賞与。夏の賞与0円の会社も例年より圧倒的に多かったと思います。
国からはかなり手厚い補助が出てとりあえず手元に現金はしっかりある、
であればYGでは賞与は従来通り出そう、と悩みに悩んだ末に腹を決めました。
先行きがまだ全く読めない中でも全社員に賞与を出す、
という今回の決定は私にとっては相当勇気のいるものでした。

 

この決定が正しかったのか、今はまだわかりません。
「こんな状況で賞与を出すなんて甘いんじゃないか」
という経営者も当然いるでしょう。
しかし私は

「この決定は正しかった、やはりあの時みんなに賞与を出して本当に良かった」

と近い将来思えると信じています。

 


そしてそんな私の勇気、社員に対する感謝の気持ちが少しでも社員に伝わり、
「社長の期待に応えよう」とみんなが奮起してくれるのならば、
賞与を払った以上の価値があることになると思います。

 

今回も賞与の支給前に全社員と賞与面談を行いましたが、
本当にYGの社員は素晴らしい人ばかりで
私は彼らと日々一緒に仕事が出来ることを誇らしく思いました。

 


「コロナでめちゃくちゃ影響を受けて超大変だったけど、過去最高利益になりましたよ」
と笑顔で言えるように決算まで残り2カ月、全力でやれることに取り組んでいこうと思います。

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柳 慎太郎 足立区で創業50年をこえる老舗企業
ヤナギグループの代表取締役(3代目)
趣味はテニスとゴルフ