システム導入が失敗する3つのパターンとは
- access_time2014年12月19日
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今期の当社のテーマは「スピード決定、スピード実施」です。
社長は意志決定をはっきりと、早く決める。
社員は社長の決定を速やかに、かつ確実に実施する
とにかく今期はスピードを上げて手数で勝負するぞ、
ということを何度も社内で言い続けています。
仕事のスピードを上げる為には、無駄な仕事はやめて、優先順位の高い仕事から効率的にこなす、ルーティーンの仕事は仕組みにして誰がやっても出来るようにすることが必要になってきます。
そこで登場するのがシステムです。社長さんはシステムを導入することにより、効率化、仕組み化を図ろうとします。これは当然の流れであり、絶対にやるべきだと思います。
しかし、このシステム導入を成果につなげるのって意外と難しい。余計に仕事が複雑になり、手間が増え、せっかくお金をかけて作ったシステムを誰も使ってない、というなんとも悲しい失敗のパターンが非常に多いです。
偉そうに言っていますが、私もこのシステムでは何度も失敗してきました。そこで今日はシステム導入が失敗してしまう3つのパターンを、書いてみようと思います。
①使い方が複雑で説明がないと使いこなせない。
まず、当社の例でいうと、全社的に導入して非常に成果を上げているのはチャットワークです。
これはほんといい、非常に成果が出ています。まだ使ったことない社長さんがいれば、是非導入することをお勧めします。私も仲間の社長さんが使っているのをみて、即導入を決めました。
様々な便利機能がありますが、それはまた別の機会に書くとして、このシステムがなぜうまくいったか。
それは「使い方が簡単」だからです。
あったりまえだろー!という声が聞こえてきそうですが、これは非常に大事です。
特にうちのような年配者が多い中小企業は特に大事です。新しいシステムができた!!なんていうと、それだけで拒否反応を示す社員が多いですが、このシステムは50~60代の社員もガンガン使ってます。使っているうちに、自然と上達していく、という感覚でしょうか。
どんなに素晴らしい便利なシステムを導入しても、それを 実際に使うのは現場の社員なんです。社長ではありません。
社員が使ってくれなかったら、何の意味もありません。社長というのは欲張りなので(私も含めて)、システムを使って、あれもしたい、これもしたい、こんな機能を入れてくれと、どんどんシステムを高性能化していくものです。
いやいや使わないって、そんな高度なシステム。たたでさえ、通常業務で忙しい社員に新しいことをさせるわけです。それだけでパワーを使うんですから、なるべくわかりやすく、使いやすいもの、まずはこれが鉄則です。
②データの2度打ちが発生する。
串焼きで「2度漬け禁止!!」というのがありますが、システムも同じです。
入力作業が2度発生する、これは致命的です。当社でも顧客管理システムを導入しましたが、これは成果が上がっていません。というか、誰も使ってません(泣)!!高かったのによ~(号泣)
このシステム非常に単純で使いやすいんですが、これは顧客情報を2回打ち直す、という作業が発生していました。
この段階でアウトです。現場の社員は相当嫌がります。一つ作業が増えるだけで、「めんどくせーな~」モードになります。当たり前です。効率化を目的としているのに、仕事が増えるわけですから。そんなシステムを導入する社長がおバカなわけです。
なので、どんなに素晴らしいシステムでも、それにより作業が増えない、というのが2つ目のポイントになります。
③システム導入の目的があいまい。
冒頭でも触れましたが、システム導入は仕事の効率化、仕組み化が目的なわけです。
その結果として、営業マンがお客様と接する時間が増えて売上が上がる。現場で今まで1時間かかっていた作業が30分でできるようになり、作業効率があがり、売上があがる。
つまり、売上(利益)アップにつながっていなければ、意味がないわけです。ここがブレたらダメです。
しかし、システム会社はシステムを販売することが目的なんです。ここを忘れてはいけません。お互いの目的が違うわけですから、打ち合わせをしていると、ここが段々とあいまいになってきます。
経営者である以上、売上が上がっているか?それ以外のあいまいな尺度を持たない、これが3つ目のポイントです。
現場の社員は新しい試みというのは、正直めんどくさいわけです。積極的に取り組むひとはほぼいないはずです。
社長として大事なのは、その反対(空気)に負けずに時には強引にでも進めて、売上を上げることです。成果が出れば、誰も反対しません。
現在当社ではグーグルアップスを使ったシステムの導入に取り組んでいます。どのような成果が出たかはまた書きますので、楽しみにしていてください!!
失敗事例にならないようにしないとなあ・・・