緊急事態宣言解除

  • access_time2020年05月31日
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5月25日、緊急事態宣言が全ての都道府県で解除されました。
約1か月半の制約された生活、仕事は本当に大変で多くのストレスが皆さんあったと思います。
YG(ヤナギグループ)では社内で一人のコロナウィルス感染者を出すことなく、
業務も大きな問題なく継続することができました。
私もほっと肩の荷がおりたような感覚があります。

 


感染者も日を重ねるごとに少なくなり、病床も現在かなりの余裕があるようです。
現時点で日本はコロナウィルスをほぼ収束させることができた、と言っていい状況だと私は思います。
相変わらずTVをつければ暗いニュースばかりやっていますが、ここは最悪のシナリオを回避できた、
ということで素直に喜びこれからの明るい未来をもう少し語っていいのではないでしょうか。
もちろん今後も注意して生活していくことは必要ではありますが。

 


ただ、日本だけ収束しても世界的な収束はまだ全く見通しがたっていません。
これからはコロナウィルスの感染を防ぎながら、同時に経済を動かす、
という非常に難しい舵取りが求められるステージに突入します。

 


今回の日本政府の対応は完璧だったわけではないと思います。
検証して改善すべき点はしっかりと改善する必要があります。
しかし医療崩壊を起こさずに感染者をここまで短期間で抑え込むことができた、
という【結果】は100点満点です。海外と比べればその差は一目瞭然です。

 

対応が遅い、保障が不十分だ、など不満もあるでしょう。
しかしこうした危機に直面した時、全てを政府に頼り、
全てを政府のせいにする姿勢はいかがなものかと思います。   

 


国民、国家の未来を背負う、というプレッシャーの中、様々なハードルを乗り越え、
バランスをとりながら意思決定し続ける、そしてそれを実行に移すというのは
並大抵のことではなく、気力・体力・胆力全てが充実していないとできません。

 

少しでも失言、ミスがあればそこだけを大袈裟にクローズアップされ、
メディアで袋叩きにされる時代です。
それを承知の上で説明責任を果たし、協力を要請するべく、全国民に原稿を読まず
自分の言葉で30分近く話し続けること。質疑応答の時間を設けること。
これがどれだけのエネルギーを使うか、想像したことがあるでしょうか?
「そんなの総理大臣なんだから当たり前だろ」という人は少し心のバランスが崩れていると思います。

 

5月25日の安倍総理の記者会見の質疑応答で、アホ丸出しの質問をする記者、
敵意剥き出しで質問をする記者が多い中(私の観点です)、
ニコニコ動画の記者だけが唯一質問の冒頭に                               
「総理、尾身先生、医療従事者の皆様、専門家会議の皆様、連日ありがとうございます。」                                    
と伝えたうえで質問されていました。
その一言で場の雰囲気、エネルギーが変わったように見えました。
少なくとも私は非常に温かい気持ちになりました。

 

危機に瀕したときにその人の本質は出ます。できていないこと、
だめなところばかりにフォーカスして批判的になるか
(批判することがだめだとは思っていません。念のため)
できていること、自分ができることにフォーカスし、感謝の気持ちをもって人に接し希望を見いだすか。                                 
私自身は後者の生き方を選びます。そのほうが楽しいと思いますし。
コロナ後の世界、私は明るい未来・希望を見出してワクワクしています。

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柳 慎太郎 足立区で創業60年をこえる老舗企業
カクシングループの代表取締役(3代目)
趣味はテニスとゴルフ