真似するためには実力が必要

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守破離という言葉はよく聞きますよね。

物事を習得していく過程は守る→破る→離れるということです。

 

まずは徹底的に教えられたことを愚直に守る、真似する。
それができるようになったら自分なりのやり方にアレンジ、工夫して、最後はオリジナルのやり方に昇華していく。

 

ここで一番難しいのはやはり「守」でしょうね。
まあこれが僕も含めて多くの人ができない。
自分にとって都合のいいところだけ真似して、他は真似しない。
いわゆる良いとこどりで何とかしようとするわけです。

 

守が中途半端な状態で自分流にアレンジを加えると、「似ていて非なり」、ということが起き、なかなか成果が出ません。
成果が出ないからまた他のやり方を探す、という悪循環に陥ります。

 

「何事もまずは1万時間の練習量が必要」という言葉を聞いたことがあります。
それくらい愚直にやって初めて、自分なりのアレンジ、破に入るわけです。

 

私も師匠の教えを愚直にできているだろうか、と考えたときに大いに反省する点があります。
(そうはいっても・・・)
(自分の置かれた状況は特別なんだ、他の人とは違う)
(もっと他のやり方があるはずだ)
こんな言葉が頭をよぎり、部分最適でつまみ食いをしようとします。

 

今までの自分のやり方を手放すこと、否定することは大変ですし、とても勇気がいることです。
しかし現状を否定することなしに、自己変革は臨めません。
だから真似をする、ということはこちら側の度量も求められるんですね。

 

自分が信じた師匠からの教えは
「はいかイエスか喜んで!!」
この返事だけで十分です。
そして自分の考えを一切入れずに、とことん真似しつくす。

 

今の自分には見えない別の景色が格上の人からは見えているわけです。
自分の狭い領域の中だけで判断せずに、まずは言われたとおりに守を徹底することが
成功の一番の近道です。

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柳 慎太郎                足立区で創業60年をこえる老舗企業
カクシングループの代表取締役(3代目)
趣味はテニスとゴルフ